女性の社会進出が企業にもたらすメリットは4つある。1つ目は、優秀な人材を確保することができる点である。日本は、女性の進学率が高い。そのため、女性の採用を積極的に行うことで、男性のみに絞った時よりも、優秀な人材が確保できる可能性が高まるのである。これまで女性の募集がなかった企業であればある程、女性の採用に力を入れれば、応募者の母集団を拡大することも可能になるだろう。
2つ目は、企業のイメージアップを図れるという点である。現代社会は女性の社会進出が進んでるとはいえ、まだまだ女性が活躍できる場は男性に比べると少ない。そのため、女性の採用数や女性管理職が多い企業は、良いイメージを持たれることが多い。実際、女性が働きやすい企業は、男性も働きやすいという傾向があるため、そういった企業は応募者数が多く、優秀な人材が集まりやすい傾向があるのである。
3つ目は、多様性が高められるという点である。近年、ダイバーシティという言葉が注目されているように、企業内でも多様性を高めようとする動きが活発化している。女性の社会進出が進めば、男性側の視点で偏りがちになっている業界にも、新たな風を吹かせることができるのである。
4つ目は、離職率が下がるという点である。女性は、結婚や出産など、ライフスタイルによって働き方が変わる。そのため、女性の社会進出に合わせて、誰もが働きやすいように労働環境整備を行う必要がある。こうした動きは女性社員のみではなく、男性社員にとってもメリットがあり、最終的には離職率を下げる効果を企業にもたらすのである。